横浜中華街で最古の中国料理店が閉店 明治時代オープン「聘珍樓 横濱本店」
中華の名店「聘珍樓(へいちんろう)」は「聘珍樓 横濱本店」を2022年5月15日で閉店する。3月7日に発表した。
創業1884(明治17)年で、現存する日本最古の中華料理店。本店は日本最大の中華街「横浜中華街」の「中華街大通り」に面している。
「一旦クローズ」→新店舗への移転準備
4大中華の1つ・広東料理を提供する老舗本店の閉店にツイッター上では、料理名などをあげて嘆いたものや、驚きの声が投稿されていた。横浜開港は1859年で、横浜中華街もこの頃から形成されていく。1894年の日清戦争や、1923年の関東大震災などを乗り越えてきた。
横浜中華街公式サイトによると、グルメの街になったのは近年。開港当時の中華料理店は数えるほどだったという。1972年の日中国交正常化とともにパンダフィーバー、中国ブームが訪れた。こうした中で、グルメブームも巻き起こり、横浜中華街は食の街として確立したそうだ。2010年6月時点で、雑貨店などを含めた消費者向けの総店舗数は620店、中華料理店だけで226店にのぼる。聘珍樓は、その長い歴史を見守ってきたことになる。
公式サイトのお知らせによると、本店は「一旦クローズ」。現在新店舗への移転を準備しているとのことだが、詳細な理由や移転先や日付などの案内はされていない。
なお、横浜中華街・善隣門横にある聘珍楼の中華ファストフード店「聘珍茶寮 SARIO」と1階に併設の売店、カフェは営業を続ける。