世界シェア第3位スマートフォンメーカー HUAWEI(ファーウェイ)
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HUAWEI(ファーウェイ)


HUAWEI(ファーウェイ)とは?世界シェア第3位のファーウェイのスマートフォンが人々を惹きつける理由



昨今、日本国内のSIMスマートフォンやタブレット市場をけん引する中国メーカー「HUAWEI(ファーウェイ)」。実はSIMフリー端末を投入する以前から、企業向けのネットワークインフラや、Y!mobile(ワイモバイル)の前身となるイー・モバイルを代表するキャリアの基地局など、古くから日本に根付いているメーカーです。

今回の記事ではそんなファーウェイの国内における簡単な歴史から、ファーウェイのスマホが売れる理由、今後の展開予想までまとめて解説したいと思います。

HUAWEIが世界のスマートフォン市場を席巻中

Huaweiは世界3位!
Huaweiは世界3位!

ファーウェイは2017年末時点で、Samsung(サムスン)・Apple(アップル)に次ぐ世界の端末出荷台数第3位に付けている大手スマートフォンメーカーです。シェア率はサムスンが21.6%、アップルが14.7%、そしてファーウェイは10.4%。

ただ単なる世界3位というわけではなく、サムスンとアップルが前年比に比べて2%程度の伸びとなった一方で、ファーウェイは前年比9.9%の伸びを記録しています。そして2017年に一気に世界メーカートップ3の仲間入りを果たしたわけです。

2017年の世界のスマートフォンの出荷台数はここ数年で初めて前年を割り込む結果となったのですが、ファーウェイの急成長は市場の停滞などものともせず、2018年以降も更なる成長を予感させる勢いとなっていることは言うまでもないでしょう。

HUAWEIとはどのようなスマートフォンメーカーか?

2017年ハイスペックモデル「Mate 10 Pro」
2017年ハイスペックモデル「Mate 10 Pro」

日本国内でファーウェイといえば、スマートフォンではフラッグシップモデルの「Pシリーズ」・ハイスペックモデルの「Mateシリーズ」・自撮りなどに特化したエントリーモデルの「novaシリーズ」を中心に、タブレットでは「MediaPad T/Mシリーズ」、ウェアラブルでは「TalkBand」やAndroid Wear搭載の「HUAWEI WATCHシリーズ」、更にはWindowsを搭載したキーボードと本体が一体のラップトップや2in1タブレットまでを展開しているSIMフリースマートフォンを中心とした大手メーカーです。

ただSIMフリー機種だけでなく、ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル・UQモバイルといったキャリアや格安SIM向けの機種も複数投入していて、ドコモではデジタルフォトフレームやキッズケータイ・モバイルルーターからはじまり、Androidスマートフォンやタブレットを中心に投入し続けています。

auでは「Wi-Fi WALKERシリーズ」のWi-Fiルーター、ワイモバイルも含めたソフトバンクグループではSTREAMを代表としたAndroidスマートフォンや「Pocket Wi-FIシリーズ」のWi-Fiルーター、「PhotoVisionシリーズ」といったデジタルフォトフレームなどです。

ちなみにファーウェイのキャリア向け端末の提供はSIMフリーよりも古く、日本参入の足掛かりとなったイー・モバイル向けケータイを2008年に投入したところから始まります。またその時は一般向けの端末だけでなく、通信の要となる基地局などの通信設備も提供していました。

2018年の今年、ファーウェイは日本本格参入10周年を迎えるわけです。そんな年にau向けスマートフォンとしては初となる「nova 2」を投入したことも記憶に新しいですね。

SIMフリースマートフォンの投入と日本での市場拡大

SIMフリースマートフォン「Ascend G6」は2014年発売
SIMフリースマートフォン「Ascend G6」は2014年発売

2014年、ファーウェイはそれまでのキャリア向け端末路線から新たな戦略としてSIMフリー市場へ参入しました。その第1号機種となったのが、日本法人のファーウェイ・ジャパンとして正式に投入された、初のLTE対応SIMフリースマートフォン「Ascend G6」になります。たかだか4年前の話です。

その後、同年にフラッグシップモデルの「Ascend P7」・ハイスペックモデルの「Ascend Mate7」・エントリーモデルの「Ascend G620S」が投入され、2015年には国内向けhonorシリーズの第1号機種にしてデュアルカメラ搭載の「honor6 Plus」・エントリーモデルの「Y6」と「GR5」・P8シリーズの「P8 lite」と「P8 max」、その後は次世代Mateシリーズの「Mate 8 / 9」や次世代honorシリーズの「honor 8 / 9」と続けざまに投入し続けています。

またIFA 2016で発表されたnovaシリーズの「nova / nova lite」を2017年2月末に投入し、2018年年明けには「nova 2 / nova lite 2」を投入するなど、今ではエントリーモデルからハイスペックモデルまで、国内のSIMフリー端末メーカーとして最も多い機種ラインアップとなっています。

またただ単にラインアップを増やしていった訳ではなく、P8 lite・P8 maxでは初めてFOMAプラスエリア(WCDMA Band 6/19)やLTE Band 19といったビルの影や山間部などの障害物に強い日本特有のローカルバンドまでサポートし、2017年に発売したP10シリーズではauとソフトバンク(ワイモバイル)の高音質通話「VoLTE」をサポートするアップデートが配信されるなど、端末の展開とともに日本向けのローカライズも積極的に進められています。
真の国内初ファーウェイ製SIMフリースマートフォン「IDEOS(イデオス)」
真の国内初ファーウェイ製SIMフリースマートフォン「IDEOS(イデオス)」

ただ、ファーウェイの国内向けSIMフリースマートフォンという視点で見たときに、実はAscend G6が第1号機種ではないんです。

Ascend G6が投入される約3年半も前の2010年12月末に、3G対応のSIMフリーエントリースマートフォン「IDEOS(イデオス)」が、MVNO(格安SIM)の先駆けともいえる日本通信から発売されていたことをご存知でしょうか。

IDEOSは当時として破格となる26,800円(税込)で販売された “おこづかいで持てるスマートフォン” がキャッチフレーズの、いわゆる格安スマートフォン・SIMフリースマートフォンの先駆けです。今では10,000円~30,000円程度の安価なエントリースマートフォンは当たり前となっていますが、当時としてはその登場は界隈をザワつかせました。

しかも日本通信が販売したIDEOSは海外スマートフォンにも関わらず、FOMAプラスエリアをサポートし、すでにローカライズも行われていたんです。更にこちらも現在では当たり前となっている「テザリング」もサポート。Wi-Fiルーターとして活用できるスマートフォンとしても話題となりました。

IDEOSは日本通信が同社ブランド「b-mobile」の格安SIMとセットで販売した、技適認証取得済みの歴とした国内向けSIMフリースマートフォンだったのですが、ファーウェイ・ジャパン主導で国内向けに投入された機種ではないので、実質的にはファーウェイが手掛けた国内第1号SIMフリースマートフォンではありません。

それでもユーザー目線で見た場合、IDEOSが真の国内初ファーウェイ製SIMフリースマートフォンとなることは揺るぎない事実。

つまりファーウェイは2010年から日本におけるSIMフリースマートフォン市場に参入していたといっても過言ではありません。日本通信、そしてIDEOSが国内SIMフリースマートフォンの、そしてファーウェイのSIMフリー市場参入におけるフロンティアだったわけです。筆者はそう信じています。

HUAWEIのスマートフォンは何故売れるのか

ラインナップはエントリーモデルからハイスペックモデルまで
ラインナップはエントリーモデルからハイスペックモデルまで

ファーウェイのスマートフォンは何故世界で売れているのでしょうか?

ファーウェイは言わずと知れた中国メーカーです。IDEOSが投入された当初、中国メーカー製AndroidスマートフォンはアプリストアのGoogle Playストア(当初Android Market)に対応していないなど、未完成な部分も多々見受けられましたが、ファーウェイのスマートフォンは当時から評価されていました。レスポンスが良いのにコストパフォーマンスが高い機種として人気を博していたのです。

他社がラインナップを絞る傾向にあったのに対し、ファーウェイはエントリーモデル・フラッグシップモデル・ハイスペックモデルと幅広いモデルを展開し、それと同時に幅広い層のニーズにいち早く答えていました。ファーウェイのスマートフォンが売れるのは、今もこういった姿勢を崩していないからでしょう

そんな評価と期待値の高い状態で日本市場に参入してきたわけですね。そもそも機種自体の評価も高かったことからファーウェイは更に国内外で認知度を上げていき、そして現在の地位まで上り詰めたわけです。

ファーウェイのシェア拡大はブランドイメージの向上も大きいです。

2015年にはGoogleのNexusスマートフォンとして「Nexus 6P」も国内外で発売されました。NexusとしてGoogleから選ばれたという事実は、認知度だけでなくブランドイメージの大きな向上につながったことは間違いないでしょう。

Nexus 6Pは当初発熱問題などがあげられていたSnapdragon 810プロセッサを搭載していたのですが目立った発熱がまったくなく、レスポンスも最高で超優秀機種だったことは、筆者の中でのファーウェイのイメージを向上させた事実でもあります。

国内向け機種に対しては積極的にセキュリティアップデートを配信しているので、こういった部分も更なる評価ポイントとなりシェアを拡大しているのでしょう。
HUAWEIの名は世界に
HUAWEIの名は世界に

また、ファーウェイは国内外でのプロモーションにも積極的です。

国内法人については、いち早く日本人スタッフで固めた組織体制を取り、新機種の投入では楽天モバイルなどの格安SIMメーカーとタッグを組みつつ発表イベントにおいても国内タレントを使うなど、日本向けのプロモーションを惜しみなく展開している点も選ばれている理由と言えるでしょう。

ファーウェイは海外向けプロモーションとして、イタリアのプロサッカーチーム「ACミラン」のプレミアムスポンサーとして2013年10月から活動しています。一見日本とは無関係にも思えることですが、実はこういったことも国内におけるファーウェイの認知度を上げている要因なのではないでしょうか。

今後のHUAWEIの展開

防水+ワンセグ・フルセグ対応「MediaPad M3 Lite 10 wp」
防水&ワンセグ・フルセグ対応「MediaPad M3 Lite 10 wp」

気になるのは今後のファーウェイの国内展開ですよね。ファーウェイは徐々にではありますが、日本向けにローカライズされたスマートフォンやタブレットを投入しています。

FOMAプラスエリアに初対応したP8 liteやP8 maxにはじまり、auとソフトバンクのVoLTEに対応したP10シリーズ、そして防水仕様のMate10 Pro、更にはワンセグ・フルセグと防水に対応したタブレットのMediaPad M3 Lite 10 wp。

次なる展開で期待されるのは、やはり「おサイフケータイ」でしょう。おサイフケータイに対応するにはFelicaチップを搭載する必要がありますが、ファーウェイはその部分についても前向きに検討している模様です。
2018年はFelica搭載のファーウェイスマートフォンの投入も?

またファーウェイは中国で展開している独自モバイル決済サービス「HUAWEI Pay」のグローバル展開も発表したばかり。おサイフケータイと合わせたHUAWEI Payの展開も期待されます。

このほかファーウェイはデュアルSIMにおける同時待ち受けの「Dual SIM, Dual Standby(DSDS)」に対応したスマートフォンもいち早く国内展開しています。そしてMate10 ProではDSDSの進化版となるVoLTEによる同時待ち受け「Dual SIM, Dual VoLTE(DSDV)」にも対応しました。こちらはまだソフトバンクとワイモバイルのVoLTEしかサポートしていませんが、ドコモとauのVoLTEのサポートも視野に入れられているのだとか。

DSDVのキャリアサポート拡大や新機種でのサポートなども気になるところです。

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ファッション評論家
すももちゃん

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