三輪山本みわやまもと
その最大の特徴は、麺の細さとコシの強さにあります。
強力粉を中心とした小麦粉、塩、水をこねて熟成させ、板状にする工程から始まり、少しずつ延ばしては熟成を繰り返し、さらにヨリをかけながら延ばしていきます。こうやって36時間かけて延ばすことで、細くてもコシのあるそうめんが生まれるのだといいます。
さらに2~3年熟成させることで、コシが強く茹でのびしにくい麺ができあがります。
館内のお食事処では、絶妙な茹で加減のもとで、冷やしそうめん、温かいにゅうめんを供してもらえます。
冷やしそうめんに用いるのは、太さ約0.6㎜の「白龍」。にゅうめんの場合は、約3年熟成させておりコシと旨味の強い「土蔵囲い」です。太さ1㎜、茹でのびしにくい手延べそうめんで、温かくても、そうめんならではのつるつるの喉越しです。山椒と柚子の風味が生きる七味をかけて、やさしい味わいの特製ダシとともに、いくらでも食べられそう。
セットメニューに付く柿の葉寿司も、そうめんに合うよう、風味のやわらかいものを選んでいるという細やかさです。
伝統の技が息づく手延べそうめんを味わったら、ショップでおみやげ選びも。
古墳や古社の多いのどかな三輪の地で、食の楽しみもまた、ゆったりと満喫できます。